2010年2月12日

京都UP  2010/02

 「853 刑事・加茂伸之介」の撮影も無事に終了。11月下旬のインから2月上旬のクランクアップまで24回新幹線に乗りました。それだけ乗る機会があると、新幹線にマイレージ制度が欲しくなります。マイルがたまっても特典は無くていいので、スタンプとか、距離を換算すると「おお、インドまで行った計算かあ」などのささやかな楽しみが欲しいところです。
 僕が演じている武藤勇作について、ドラマの中に出てこない設定を紹介させていただきます。武藤は大学を出て警備会社に勤務。そこで様々な防犯システムを構築。その後、試験を受けて警察へ。交番勤務時代にシステムを駆使して検挙率を上げ、京都府警へ。なので、いわゆるキャリア組ではありません。府警に入ったんですが、当時は警察パッシングの最中。冤罪や自白の強要、不法捜査、裏金などで世間から注目されていた。武藤の考えでは「冤罪をひとつ生み出すのは、犯罪行為と同じ。不法捜査も同様。」そして当時の刑事の捜査体質も、自分が掴んだ情報は周囲に渡さず、個人行動で結果を出そうという風潮が有り、武藤としては非効率に見えた(←当時の風潮や捜査体質は一応ドラマの中の設定です)。そこで武藤は勘なども含めて、すべての情報を共有し、組織的に動くことによって検挙率を一気に上げた。しかし、そこに加茂が入ってきて、一掃したはずの古い捜査体制を持ち込まれたので、武藤は憤慨した。しかし、加茂の昔ながらのやり方にも良い部分が見え、昔の自分ならば一蹴していた部分も少しずつ受け入れられるように・・・・しかし・・・という感じです。
 刑事物は脚本の構成、展開に無駄がなく進んでいく感じが面白かったです。放送はあと4話。3月11日まで。最後はどうなるんでしょうか? お楽しみに!